女性にとって肌コンディションは年齢を重ねるごとに大きな関心事になっていきます。シワやたるみ、シミなどの肌の悩み(エイジング)は40代を過ぎると急激に増え始め、その対策は急務となります。
エイジング対策の化粧品やサプリメントが巷に溢れています。そして、このエイジング対策として重要視されるのが「活性酸素を体の中から追い出す」ことです。なぜならエイジングとは肌細胞が活性酸素によって酸化させられることで起こると考えられているからです。
活性酸素を体の中から追い出す=抗酸化」と聞いて、多くの人がまず頭に浮かぶのが「ポリフェノール」ではないでしょうか。これは、この成分を有名にした赤ワインの原料であるぶどうなど、主に植物に含まれている色素です。太陽の元で育つ植物を紫外線から守る強力な抗酸化力があることが知られています。
また、古くからオールマイティな漢方として重宝されてきた高麗人参にも活性酸素の働きを阻止するパワーがあることが判明していて、エイジングケアサプリの中にはこれらを混合しているタイプのものも見受けられ人気を博しています。
二つの抗酸化力のあるものを同時に摂取すれば、その効果が2倍になるので相乗効果が期待できそうですね。でもそんなに都合のよいことが起こるのでしょうか?
疑問に思っているウサギ

最近注目されているポリフェノール。その抗酸化力で活性酸素は取り除けるのか?

巷では、女性の大敵である皺やシミを減らしたり、防いだりするための成分として、近年、注目を浴びているのが、高い抗酸化力を持つとされている「ポリフェノール」という成分です。
ポリフェノールとは主に植物の皮部分に多く含まれている色素成分です。赤ワインの色素として有名ですね。植物の果肉や種子を紫外線のダメージから守る役割があるとされています。
紫外線は毒性の強い光線で長時間紫外線ダメージにさらされるとタンパク質の内部では活性酸素が合成され、少しぐらいであれば問題にはなりませんが、過剰に合成されてしまうと、活性酸素は、たちまち凶器と化して、健康な細胞を傷つけてしまいます。活性酸素の量が多ければ多いほど、細胞を傷つける速度が速くなり、結果として体の老化を早めてしまいます。
植物は野外で育ちますから、日々強い日差しや風雨といった過酷な自然環境で生き抜く力がなければなりません。日差しの強いところでは色素を増やすことで紫外線ダメージからその身を守っています。この色素がポリフェノールです。そして、このポリフェノールには高い抗酸化力があることが調査により確認されています。
ここで、ポリフェノールが対抗する活性酸素とは何かについて少し説明します。
ウィキペディアによると、活性酸素とは

大気中に含まれる酸素分子がより反応性の高い化合物に変化したものの総称である

とされ、その特徴によって次の4つの種類にわけられています。
嬉しそうに説明するネコ
①スーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド)
悪玉活性酸素で、フリーラジカルに分類されます。フリーラジカルとは、ウィキペディアによれば、「不対電子をもつ原子や分子、あるいはイオンのこと」を指します。このスーパーオキシドアニオンラジカル は、また他の活性酸素の前駆体、いわば前段階の状態でもあります。
②ヒドロキシルラジカル
スーパーオキシド同様、悪玉活性酸素でフリーラジカルです。4種類の中で一番凶悪な性質を持っています。活性酸素が身体を損傷させる場合、多くはこのヒドロキシルラジカルが原因とされています。
③過酸化水素
悪玉活性酸素ですが、フリーラジカルには該当しません。
④一重項酸素
4種類の中では唯一の善玉活性酸素です。フリーラジカルにも該当しません。
一般的に、活性酸素=フリーラジカル=身体の敵と思われていますが、それは決して正しい認識ではありません。確かに4種類のうち、3つは悪玉です。
3つのうちのひとつ、過酸化水素はフリーラジカルではありません。ですが、悪玉の活性酸素です。一重項酸素もフリーラジカルではありませんが、悪玉でもありません。これは、体に有益な活性酸素なのです。
3つの悪玉活性酸素の中でもヒドロキシラジカルが肌の老化、冷え性、肩こり、便秘、足のむくみ、生理不順や痛みなどに大きく影響していると言われています。
ポリフェノールはこの活性酸素に対抗する力があるということです。
また、ポリフェノールには抗菌作用があることも解っています。体に入ってくる菌やウィルスを攻撃してくれることが近年の研究で解っています。

ポリフェノールをサプリメントで摂取する必要はない?

近年、ポリフェノール含有を謳ったサプリメントが多数販売されています。手軽に摂取できることから人気があるようですが、実は、サプリメントを服用しなくてもポリフェノールは私たちの身近な食物に結構含まれているのです。
にこやかな白衣の女性
最もしられているところでは、ぶどうとかチョコレートですが、それ以外にも以下のようなものがあります。数値は、飲料100ml、食品100gあたりの総ポリフェノール量(mg)です。
  • コーヒー 200
  • 緑茶 115
  • 紅茶 96
  • トマト 69
  • ココア 62
  • 烏龍茶 39
  • 豆乳 36
  • フルーツジュース 34
  • 麦茶 9
  • ごぼう 49
  • ほうれん草
  • ブロッコリー 35
  • ゆで大豆 15
  • 赤ワイン 230
私たちが普段口にすることが多い食品が並んでいますね。
このことからも、私たちは日常生活において、ポリフェノールを十分に摂取していることは想像に難くありません。それを裏付けるように、日本人はポリフェノールが不足しているというデータや論文は発表されていません。
つまり、わざわざ、サプリメントを購入して摂取する必要がないということです。
もしも、それでも日本人にはポリフェノールが不足しているというのであれば、サプリメントでポリフェノールを補えば、劇的な美肌効果や老化防止の報告があがるはずですが、ポリフェノールのサプリメントのCM以外では、そのような報告はあがっていませんよね。
ポリフェノールは研究などから1日の摂取目安量は1000mg~1500mgが望ましいといわれていますが、ポリフェノールの中には過剰摂取による体への悪影響があるものも解ってきていますので、特に女性は注意が必要です。
さらに、ポリフェノールには抗酸化力があると申し上げましたが、抗酸化作用はたしかにあるけど、その強度を他の成分と比較した場合、決して強い抗酸化作用ではなく抗酸化作用のある物質としては弱めの部類に入ります。つまり、ポリフェノールはよほどの場合を除きわざわざサプリメントとして摂取する必要はないと言えそうです。
びっくりするウサギ

ポリフェノール以外で活性酸素に対抗できる成分・・・高麗人参

ここでポリフェノール以外の成分で活性酸素に対抗できる抗酸化力を持っている高麗人参についてすこし説明したいと思います。
そんなものがあるはずがないと思われていませんか?いえいえ、実はあるのです。
高麗人参はウコギ科の多年草です。朝鮮・中国が原産で、古くから薬用に栽培されてきました。その歴史は大変古く、4000年以上前から重用されてきたという記録が残っています。
高麗人参特有の成分であるジンセノサイド、アルカロイドといった含有成分が非常に豊富で栄養価が高く、多岐に渡る効果を持っているのが特徴。身体のあらゆるバランスを整えるためのサポートをしてくれると言われています。
では、高麗人参と活性酸素にどのような関係があるのでしょうか。高麗人参には抗酸化酵素を増やす効能があることが、科学的に証明されています。
説明をしているネコのお医者さん
富山医科薬科大学の横澤隆子博士らは腎不全のラットを使って高麗人参の効果を研究しました。抗酸化酵素は主に腎臓で作られるため、腎不全になるとその産生が低下してしまいます。
横澤博士らは3種類のラットを用意しました。健康なラット、腎不全のラット、腎不全でなおかつ高麗人参を投与されたラットの3種です。そしてそれぞれの抗酸化酵素の産生能力を調べて比較しました。
その結果、腎不全でなおかつ高麗人参を投与されたラットは、腎不全だが何も投与されなかったラットに比べて抗酸化酵素の産生能力を回復させていることが分かったのです。
また、韓国ソウル大学の金博士らは、高麗人参が遺伝子レベルで抗酸化酵素の産生能力を高めることを確認しました。
自分自身が本来持っている抗酸化酵素をさらに増やす。抗酸化酵素が増えれば、「いまここにある活性酸素」にも太刀打ちできるようになります。
しかし、ポリフェノールの持つ「抗酸化力」とは、最初にも説明しましたが、日光などに含まれる紫外線から受けるダメージを和らげ、体内で活性酸素ができないようにするために存在していますから、あくまでも予防的な効果しかないのですが、高麗人参のもつ抗酸化力は、そんなポリフェノールの弱点をしっかりカバーしてくれるものなのです。
また、高麗人参にはビタミンCをはじめとした多くのビタミンを含有しているため、抗酸化物質を摂取するという面でも大変優れた食品なのです。さらに、抗菌力にすぐれていますので、総合的に人間の体を守ってくれる成分と言えそうです。

ポリフェノールと高麗人参を併用する有用性は?

ポリフェノールについては植物由来であり現在サプリメントで利用されているものの多くは食品由来のものですので、過剰摂取をしない限り目立った健康被害については報告されていません。一方の高麗人参についても同様です。
現在流通しているサプリメントのなかには“より消費者への訴求力を高めるため”に「相乗効果」を謳ってポリフェノールと高麗人参エキスとが混合された製品も数多く出回っています。
たとえば、ポリフェノールと高麗人参をミックスさせてつくった美健知箋(びけんちせん)というサプリメントが販売されています。
このサプリメントには、ポリフェノール、高麗人参、生姜が含まれていて、この3つの成分の良いとこ取りをしようとしていることは一目瞭然です。多くの女性が悩んでいるめぐりを改善するためのサポート役としては最強の商品じゃないかと思うかも知れませんね。ネーミングからしてもそんな感じです。
でも、ちょっと待って下さい。ちょっと冷静になって商品を眺めてみましょう。
口に手を当てびっくりするネコ
サプリメントに効果が重複する成分が含まれている場合、過剰に摂取した成分については吸収されずに排泄されていくものも多いですし、重複する働きについては複数の原料を用いることへの優位性についての根拠は希薄になります。
高麗人参とポリフェノールは抗酸化作用と抗菌作用はもろにダブっているので、美健知箋を購入する意味がもしあるとするなら 、高麗人参と生姜の成分の良いとこ取りということになりそうですが、生姜はサプリメントにしてしまうと吸収率が低下することが分かっているので、 摂取効率の点からみれば、生姜はサプリメントよりも料理の薬味として摂取する方が良いのです。
また、複数の原料を掛け合わせることでどのような働きや副作用をもたらすかを検証するには莫大な費用と時間がかかり、そのコストは製品の値段に跳ね返ってきます。美健知箋はメーカーの推奨摂取量を摂取した場合で換算すると1日144円かかります。
で、高麗人参国内シェア1位の金氏高麗人参は 1日あたり270円で、低価格帯の高麗人参で有名な高麗美人は1日98円です。
何が言いたいかというと、高麗人参と効能がだぶっている上に抗酸化作用も抗菌作用も弱い ポリフェノールと、サプリメントにしてしまうと摂取効率が落ちる生姜を高麗人参にプラスしてわざわざ配合したがためになんとも中途半端な価格と言えそうです。
高麗人参の効能を金氏高麗人参ほどでなく低価格帯の高麗美人(※)で十分だと考えているなら美健知箋をやめて高麗美人を摂取すればいいのに、余計に1日46円も無駄にしてしまっていると言えそうですね。
※高麗美人はあれだけ宣伝し価格も金氏高麗人参の半額以下にも拘わらず、実はその売り上げシェアでは完敗しています。つまり、購入を検討されている方はやはり、価格よりもその効能を選んでいるのですね。

まとめ

ポリフェノールは成分が高麗人参とかぶっている上に抗酸化作用と抗菌作用とも効能がだいぶ低いので同時摂取する意味はなく、そもそもポリフェノールは日本人には十分摂取できているのでこれ以上摂取の必要はないということが分かっていただけたと思います。
また、サプリメントが「原料数に比例して健康に対する好影響も増す」というのは誤解です。もちろん研究によって相乗効果が確認された有用性の高い混合製品もありますが、そういう製品はコスト高になります。多くの成分をそれぞれ「最大量配合」しているからといってそのまま有用性を発揮するものでもなく、肝心なのはその成分が過不足なく働きかける成分バランスです。
こうした観点からも高い健康維持力が確認されている高麗人参は、他の成分と混合するより単一成分で高品質のものを選ぶのが得策であると言えるのではないでしょうか。

世界売上No.1の高麗人参とは?

滋養強壮(活力向上)や健康維持のための最強の漢方といえば高麗人参で間違いありませんが、今一つ情報が少なく、どの商品を選んだらいいか分からないのが現状です。

しかし、実は世界的にはすでに決着がついていて、正官庄(せいかんしょう)という商品が10年連続で世界一売れている高麗人参です。

今なら格安でお試しできるようですので、参考までに紹介いたしました。

正官庄 正官庄