2000年以上も昔から中国、朝鮮半島で使用されている高麗人参。日本には奈良時代に伝わったとされ、主に王侯貴族や有力武士達に愛飲されてきました。理由はその高いパワーです。この歴史ある高麗人参がどのように高血圧に影響するのか。または高血圧には適さないのか。まずは高麗人参の主成分であるジンセノサイドから詳しく見ていきましょう。

高麗人参の主成分ジンセノサイド

高麗人参は炭水化物、各種ペプチド、アミノ酸類、核酸類、各種ビタミン、各種ミネラルなどを含んでいます。しかし何と言っても最大の特徴は、ジンセノサイドという高麗人参特有のサポニン群を約40種類含有していることです。ジンセノサイドとは、ginseng(高麗人参)とglycoside(配糖体)の合成語で、高麗人参に含まれる配糖体を意味します。

無毒なサポニン、ジンセノサイド

サポニンの中には溶血作用といって細胞を破壊し、赤血球を壊してしまうものもあり、多量に摂取することはできないものもあります。しかし、高麗人参に含まれるジンセノサイドには溶血作用は認められません。他の毒性も認められないため、長期間多量に摂取しても習慣性もなく、副作用もありません。
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ジンセノサイドの種類

ジンセノサイドはジオール系、トリオール系、オレアノール系の三つに分類されます。血圧に関係するのはジオール系とトリオール系で、ジオール系には中枢神経を抑える役割、トリオール系には中枢神経興奮させる役割があります。すなわち、中枢神経を良好な状態にコントロールして血管の壁を押す力を抑えるのがジオール系、中枢神経を興奮させて血管の壁を押す力を高めるのがトリオール系ということになります。

病院で用いられる高血圧の薬と言えば降圧剤で血圧を下げる効果だけですが、自然由来の生薬である高麗人参はからだのめぐりを良くする働きがあるのが特徴です。

ジオール系とトリオール系の違い

ジオール系とトリオール系、この二つのジンセノサイドは、高麗人参の実・葉・根、収穫時期、生成過程において配合バランスが大きく変わっていきます。最もバランスがいいのは根です。そして種を蒔いてから4年~6年のもの、そして根の形が人間に似ているものほど良いとされています。

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高麗人参は高血圧に良くないという誤解

実と葉には中枢神経を興奮させる役割があるトリオール系ジンセノサイドが多く含まれています。トリオール系ジンセノサイドは精力剤などに多く使われているため、「高麗人参=精力剤=興奮させる=ポカポカになる」という四段論法の考え方で、どうしても高麗人参は高血圧には良くないのではないかという誤解を生んでいます。

実は精力剤に入れるトリオール系ジンセノサイドは、高麗人参の実や葉からジンセノサイドを成分抽出しているので、一般的な高麗人参とは製造過程が全く違います。通常高麗人参は二つのジンセノサイドのバランスが最も良い部分である根のみを原料とし、実や葉は使いません。

ジオール系とトリオール系のバランス

では、最も良いジオール系とトリオール系のバランスとはどういう比率でしょうか。それはずばり、5:5。ジオール系とトリオール系の配合バランスがほぼ等しいものが体内に入ると、その人が高血圧であればジオール系ジンセノサイドが働いて血管の壁を押す力を抑え、低血圧の人だとトリオール系ジンノセノサイドが働いて血管の壁を押す力を高めるお手伝いをしてくれるのです。ジオール系とトリオール系のバランスがどちらか一方に傾いていると、少ない方のジンノセノサイドは働きを抑制され、この低血圧にも高血圧にも適しているという、奇跡のような働きはなくなります。

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ジオール系ジンセノサイドとトリオール系ジンノセノサイドのバランスを人為的に5:5にする方法はないでしょうか。高麗人参からジオール系ジンセノサイドとトリオール系ジンノセノサイドをバラバラに抽出しておいて、バランスの悪い高麗人参に注入すればいいとは思いませんか?

また、高血圧の人はジオール系ジンセノサイドだけを飲み、低血圧の人はトリオール系ジンノセノサイドだけを飲めば、もっと手っ取り早くめぐりを良好に保つケアにつながる気がしないでもありません。

しかし、答えはノーです。ジオール系ジンセノサイドとトリオール系ジンノセノサイドは分離することが難しく、バラバラに抽出することはできません。また、仮にバラバラに抽出できたとしても、その役割には疑問があります。例えば風邪をひいている高血圧の人にジオール系ジンセノサイドだけを服用させたとします。当然ジオール系ジンセノサイドの働きで鎮静されるかもしれませんが、風邪と戦うための免疫に対するパワーを高める機能はジオール系ジンセノサイドにはありません。免疫を上げるためには、興奮させる働きがあるトリオール系ジンセノサイドの力が必要なのです。
高麗人参が古の昔から広く愛用されているのには、ジオール系ジンセノサイドとトリオール系ジンノセノサイドのバランスが大きく関係していると思われます。

高血圧にはバランス5:5のプレミアムジンセノサイド

最も良いジオール系とトリオール系のバランスは5:5だということはお分かりいただけたと思います。けれど、高麗人参の部位の中で5:5のバランスを持つのは、ごくわずかな根の部分だけです。この希少なジンセノサイドは、プレミアムジンセノサイドと呼ばれています。
「高麗人参を植えた後は、その土地は10年使えなくなる。」これは、高麗人参がその土地の養分を吸い尽くしてしまうことを表しています。最も薬効が高くなるのが6年物で、6年根という名で古来より最高級品として珍重されてきました。この6年物の高麗人参の根を、紅参という方法で加工した高麗人参にプレミアムジンセノサイドが多く含まれます。
紅参とは、畑から掘り出したままの生人参を皮をはがさずに蒸気で蒸した後、水分量が14%以下になるように自然乾燥させ加工したものです。蒸気で蒸し、紅色になるまで乾燥させる過程で新たな有用成分が生じるため、紅参の薬効は他の加工を施した水参、白参よりも高いとされています。
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高麗人参3大ブランド 正官庄・金氏高麗人参・紅麗珠

6年根の紅参の中から手間暇かけてプレミアムジンセノサイドを抽出した漢方サプリメントが高麗人参3大ブランドである正官庄・金氏高麗人参・紅麗珠です。
3大ブランドのうち、紅麗珠は麗しいパッケージで、見た目からして女性、それも低血圧で冷え性の女性をターゲットとしています。そのため、プレミアムジンセノサイドに加えて、高麗人参の実の部分から採れるジンセノサイドを多めに配合しています。つまり、トリオール系ジンセノサイドで、これにより中枢神経を興奮させる役割がプラスされて血圧を上げる効能を重視しているのです。よって、低血圧の人には向いていますが、高血圧の人には不向きです。
残る正官庄と金氏高麗人参ですが、どちらもプレミアムジンセノサイドは充分で、どんな症状のかたにも適しています。どちらがよりよいというものでもありませんので、どちらでもお好みの方でいいでしょう。
ただし、正官庄は韓国NO.1ブランドであり、成分の維持というよりブランドの維持のためにお金がかかっています。それが価格に上乗せされているのが難点と言えば難点です。一方、金氏高麗人参は正官庄より安価ですが、値段が低いからといって成分が低いということはありません。安心してお好きな方をお選び下さい。

高麗人参がめぐりを正常に導くメカニズム

日本人の高血圧症の人のうち、90%は本態性高血圧症と診断されています。本態性高血圧症の原因については、実はよくわかっていません。病状としては、交感神経の機能の亢進や、血管収縮、末梢血管の抵抗の上昇や、循環血漿量の増加などが上げられます。高血圧には自覚できるような症状は何もないのが普通です。
しかし、高血圧を長年放置しておくと、心臓の負担が大きくなったり、血管が硬くなるなどして、脳溢血や脳梗塞、心筋梗塞、狭心症等を引き起こすことになります。
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前述した通り、高麗人参に含まれるジオール系ジンセノサイドの働きで血管の壁を押す力を抑えます。しかし、高麗人参はそれだけではありません。高麗人参には血管を拡張させる働きもあるのでめぐりを良くするのです。
また、高麗人参は赤血球そのものに直接働きかけ、赤血球変形能力を高めます。赤血球変形とは、赤血球が持つ、自分の形を自由に変えられる能力のこと。細い毛細血管を移動するのに役立ちます。赤血球変形能力が低下すると、赤血球は細い血管の中を通り抜けられず末梢血管に溜まって血管の抵抗を高めてしまいます。赤血球変形能能力が高まるとサラサラにスムーズに流れるようになり、快適な毎日が過ごせます。

高麗人参は血栓を溶かす力を高める

高麗人参は過剰な血小板の凝集を抑え、血液の粘着性を低下させる役割もあります。できてしまった血栓を溶かす力を手助けするのです。高麗人参は恐ろしい脳出血、脳梗塞の予防ケアにも適していることが分かってきました。

併用禁忌 ワーファリン

高血圧でワーファリンを服用している方がまれにおられます。血栓予防のために飲んでいると思いますが、高麗人参の服用には必ず医師の指示を仰ぐようにしてください。

まとめ

「高麗人参=精力剤=興奮させる=ポカポカになる」という謝った認識から、副作用がなく、健やかな元気をサポートし、めぐりを良好な状態にコントロールしてくれる高麗人参が、必要な人に届いていないという悲しい現状があります。

結論的には低価格の高麗人参商品は選ばず、ジオール系とトリオール系のジンセノサイドの割合が5対5のプレミアムジンセノサイドを多く含んだ高麗人参、もしくは高麗人参サプリメントを選ぶことです。同じ高麗人参であっても、プレミアムジンセノサイドでなければは、免疫をパワーを与えながらも血管の壁を押す力を抑えるという離れ業はできません。
低価格な高麗人参は確かに嬉しいものですが、ジオール系ジンセノサイドとトリオール系ジンノセノサイドのバランスが偏っているため、高麗人参本来の力を発揮できないのです。プレミアムジンセノサイドを多く含んだ本物の高麗人参を試したことのない人に、高麗人参を語ってほしくはありません。
高麗人参がめぐりを良くする働きあることを検証した論文は国内外を問わず、大量に出されています。それらを読めば高麗人参が副作用なくあなたの元気をサポートしてくれることは明白です。そしてもしも、一生クスリ漬けの人生より、自然な生薬である高麗人参を取り入れるのでしたら、本物の高麗人参が使われているものを選んでいただきたいと思います。

世界売上No.1の高麗人参とは?

滋養強壮(活力向上)や健康維持のための最強の漢方といえば高麗人参で間違いありませんが、今一つ情報が少なく、どの商品を選んだらいいか分からないのが現状です。

しかし、実は世界的にはすでに決着がついていて、正官庄(せいかんしょう)という商品が10年連続で世界一売れている高麗人参です。

今なら格安でお試しできるようですので、参考までに紹介いたしました。

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