自律神経失調症は、簡単に説明するとストレスや寝不足、不規則な生活などが原因で自律神経のバランスが崩れ、頭痛やめまい、だるさ、ほてり、不眠など身体に何らかの不調を感じる病です。
よく耳にする病名ですが、明確な診断基準があるわけではなく、診断や症状の改善が難しい病のひとつでもあります。
様々な選択肢が考えられる中で、自律神経失調症の症状を改善させることに少しでも近づく方法についてご紹介します。

自律神経の働き

説明する犬

まず、自律神経についてお話しましょう。
循環器、呼吸器、消化器などの活動の為に常に働き続けているのが自律神経です。自分で意識してもできないこと、例えば内臓を動かしたり、血流を調整するなどの働きはすべて自律神経によってコントロールされています。
自律神経は交感神経(おもに昼間活発に活動している時に働く神経)と副交感神経(主に夜に働き、リラックスしている時や眠っている時によく働く神経)との2つから成り立っていて、この両方ががバランスよく働いている時が元気に過ごせる状態であると言えます。

自律神経失調症にある4つのタイプ

自律神経失調症は特徴により4つのタイプ分けられます。
それぞれをまとめてお話しましょう。
指差す猫の医者
■本態性型自律神経失調症
本態性型自律神経失調症と診断されるのは、自律神経失調症の中でも約10%以下と少ない割合です。
本態性型はアレルギー体質、低血圧、虚弱体質など体質的なことが原因とも考えられていて、幼少期から体調が優れない、だるい、体温調節が出来ないなど自律神経系の症状が現れることもあるようです。
■神経症型自律神経失調症
神経症型自律神経失調症は、不安定な体調や何かの異常などに過敏に反応する人に起こりやすいと言われています。何かひとつのことに執着したり、些細なことでも気になったり、物や人への依存が強い人にもよく見られるようです。
口の渇きやほてり、イライラ、不安感、集中力の低下などが症状として出やすくなります。一度症状を感じると、その症状が気になりまたさらに色々考えてしまう悪循環に陥ることも。不安感が強くなり、症状の悪化を招きやすくまります。ノイローゼなどともよく似ていて診断が難しいのが特徴です。
■心身症型自律神経失調症
自律神経失調症の約半数の方が、このタイプだと言われています。日常生活や仕事、身近に感じるストレスや疲労などを我慢して溜め込んでしまうことが原因で様々な身体異常が現れます。
症状は、めまい、頭痛、不眠、肩こりなどで心身症の一つと考えられています。何事も溜め込んで我慢してしまい頑張りすぎてしまうタイプの人は、特に注意が必要ですね。
■抑うつ型自律神経失調症
気力や意欲が低下する上に、思考機能なども低下してしまう状態が抑うつです。身体的な症状も感じるため、うつ症状が表に見えにくくなり発見されにくいパターンもあります。
抑うつ症状を放置しておくと、本格的なうつ病につながりやすくなります。やはり、感情やストレスを我慢し押さえ込みやすいタイプの方に多く見られる傾向があり、ライフスタイルの変化や人生の節目を迎えるときなどに見られることが多くあります。

自律神経失調症の診断方法

ハートを持ってないている猫

自律神経失調症を引き起こす原因は様々であり、お話した4つのタイプにきっちりと分かれるわけでなく、専門の精神科医でも4つの型を正確に診断することは難しいと言われています。
そのため、自律神経失調症は1回の診察や検査で診断されるわけではなく、様々な角度からの検査が行われます
また、自律神経失調症の症状のように感じても、うつ病や心身症など似ている症状の精神病もあり、自律神経失調症の悪化によりうつ病を引き起こすことや、またその逆のパターンもあります。そのため診断は時間をかけて慎重に行われることが多く、どんな名医であっても原因や結果を取り違えてしまうことさえもあります。
実際に身体的な不調や異常な症状を感じる時は、まず内科を受診することが多くあるでしょう。そこで詳しく検査をしても何も異常がないことが分かると、次にかかるべきなのは心療内科や精神科です。
そこで下記に挙げる3つの項目に該当する場合は、自律神経失調症が疑われます。
  • 全身のだるさ、めまいなど不定愁訴が感じられる
  • 精神障害や器質的疾患や病変がない
  • 自律神経機能検査で何らかの異常が認められた
では実際に、どのような手順を踏んで診断が行われるのでしょうか。

自律神経失調症を診断する4つのポイント

チェックポイントと言っている猫

  1. 医師との問診
  2. まずは、担当医師に症状についてや変化、現在の心境、育った環境、ストレス状態、家庭や家族のこと、などについて問診が行われます。思いもよらないことが自律神経失調症の原因になっていることもあるので、ささいなことでもいいので、医師を信頼しありのままの自分のことを話すことが大切です。
  3. 除外診断
  4. 自律神経失調症で感じる症状には、他の病と似ているものもあります。例に挙げてお話しましょう。
    ●めまい…メニエール、更年期障害、耳や脳の病気など
    ●動悸…高血圧、低血圧、貧血、心臓の病、糖尿病など
    ●偏頭痛…脳の病気、不眠、寝すぎ、生理、緊張性頭痛など
    このように、一つの症状から「自律神経失調症です」と診断するのではなく、他の大きな病を見落とさないようにする検査です。
    除外診断はそれぞれの症状に合わせて、心電図、レントゲン、脳波、超音波、MRI、CTスキャンなどが行われます。
  5. 自律神経機能検査
  6. 除外検査により他の病が隠れていないことが確認できたら、次は自律神経の働きをずばり調べる検査を行います。これが「自律神経機能検査」です。
    検査は患者の症状に合わせて行われ、安静にしていた状態から立ち上がり血圧の変化を調べる「シュロング起立試験」や体の表面に起こる細かな振動を調べる「マイクロバイブレーション」、横になった状態で心電図を取り、次に立った状態で心電図をとり、両方の波型の変化を比較し自律神経の状態を検査するもの、他にも鳥肌反応検査、皮膚紋画症、心拍変動検査などいくつかの種類の検査が行われます。
    ただし、この検査を行ったからといって必ず異常が見つかるわけではないので、その場合は合わせて心理テストを行った上で判断されます。
    ため息をつくウサギ
  7. 心理テスト
  8. 心理的、精神的な要因が深く関係していることから、患者自身の心理を探り内面にある心の原因となるものを「心理テスト」によって調べます。心理テストにもいくつかあり、大きな原因となりやすいストレスの状態を中心に調べる検査や、ストレスに対する度合いを調べるテスト、心と体の症状を質問形式で調べるテストなどがあります。

どんなに名医でも診断が完璧に出来ないって本当?!

ご紹介したような主な方法で診断される自律神経失調症ですが、正確な判断を行う為には患者本人が自分のことをよく理解していることが大切です。そして、それを包み隠さず伝えることが大前提です。
しかし、自分のことを完璧に分かり正確に答えられる人は、全体の1%未満位ではないでしょうか。自分のことがよく分からない状態で医師との問診をしても、すべてが伝わりません。
また、心理テストやアンケートなどを行っても自分の評価は高くなりがちで、その時の体調や気分によっても答えにバラつきが生じるでしょう。医師は他人でもあり、家族のようにいつも一緒にいるわけではありません。患者のことを正しく診断したり原因を特定することは、出会ってすぐには無理なことでしょう。
もしそれができるとしたら、ずっと一緒に住み生活できる精神科医であって、それでも24時間365日一緒に居られるような環境で生活してこないと難しいと考えられます。それだけ自律神経失調症の診断や原因の特定は困難なことなのです。

自律神経失調症の治療法とは

ぼんやりする猫

心療内科などで自律神経失調症を診断を受けたら、症状に合わせた治療が行われます。まず、薬物療法でない治療方法をご紹介します。
  • 自律訓練法などによるセルフコントロール法…暗示をかけることによって、心身の安定を保つ
  • 一般心理療法…乱れた心の中を言葉や態度によって整理し解決をはかる
  • カウンセリングなどを行う心理療法…心理的な問題が深く関わっている心にアプローチするカウンセリングを中心に行い、心の奥底の根っこをほぐしていく
  • 指圧や整体、マッサージ、鍼灸、ストレッチなどの理学療法
  • 音楽療法やアロマテラピーなど五感に働きかける治療法
  • 自己管理を通じてライフスタイルを見直す方法
  • 森田療法…あるがままの自分の状況を受け入れ心の安定を維持する
など、ご紹介した以外にも様々な治療方法があります。
どの治療法もはっきりと現れる効果が得られないのは、先ほども述べたように自律神経失調症は因果関係が特定しづらいこともあり、この治療法なら絶対正しいということが断定できないからです。
薬物による治療では、主に抗不安薬や抗うつ剤などが多く処方されます。症状に応じて睡眠導入剤薬や漢方を処方されることもあります。
●抗うつ剤
  1. 三環系抗うつ剤
    トフラニール、アナフラニール、イミドール、トリプタノール、アミプリン、ノーマルン、ミケエトリン、ラントロン、アモキサン、トリトレン
    副作用…めまい、動悸、便秘、口の渇き、立ちくらみ、目のかすみ、皮膚の乾燥、心臓や肝臓への負担
  2. 四環系抗うつ剤
    ルジオミール、クロンモリン、テトラミド、テシプール、ビソプール
    副作用…立ちくらみ、めまい、動悸、便秘、眠気、口の渇き、目がかすむ、心臓、肝臓の負担
  3. SSRI(選択性セロトニン再取り込み阻害薬)
    ルボックス、パキシル、ジェイゾロフト、デプロメール、レクサプロなど
    副作用…むかつき、嘔吐、便秘、頭痛、ふらつき、口の渇き 
  4. SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
    サインバルタ、トレドミン
    副作用…むかつき、嘔吐、便秘、血圧上昇、動悸、眠気、口の渇き
  5. NaSSA(ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ剤)
    リフレックス、レメロン
    副作用…眠気、めまい、肥満、動悸
●抗不安薬
心の不安を和らげ筋肉の緊張をほぐしたり、リラックスさせる薬です。
  • 低い作用の抗不安薬
    リーゼ、ハイロング、メレックス、レスミット、セレナール
  • 中程度の作用の抗不安薬
    コレミナール、セディール、ソラナックス、エリスバン、セダプラン、メイラックス、コントール
  • 強い作用の抗不安薬
    デパス、ワイパックス、レスタス、セタラン、エナデール
病院の薬
薬による治療では、いくつか気をつけなければならないことがあります。薬は依存性が高く長く続けるほど、止めることが困難になります。
また、急に服用を止めると辛い副作用が出るため、服用を止める際にも自己判断は禁物で注意が必要です。他にも自殺をしたくなったり、てんかんが出るなど強い副作用が現れることもあります。
また、最も怖いと感じることは、医者自身がまだ完全に患者の病状や原因、性格を把握できていないにも関わらず、薬を処方してしまうことです。
効果がありそうな薬を試して、副作用が強かったり改善が見られない場合は他の薬を試すことになります。
このように薬の効能から逆算して原因を追究しているのが日本の医療現場の現状であり、医者だけでなく患者自身も自分のことを理解できていないことが、自律神経失調症の本当の原因を明確にできない理由です。
心療内科や精神科にかかるなら、このような現状を踏まえた上で治療を受ける必要があるでしょう。

自律神経失調症の症状を和らげてくれるサポーター

ハートを持つ猫

原因がどんなことであろうと、副作用が少ない方法で症状を穏やかにできるのが理想ですね。
ひとつ紹介したい「高麗人参」は自然由来の食物なので副作用がなく、リズムを整えるパワーに優れています。高麗人参の紅参には交感神経を抑えるジオール系ジノセノサイドと逆に交感神経を活発にするトリオール系ジノセノサイドの2つが共存しています。
抗うつ剤や抗不安薬のように、一方的に交感神経を抑えてしまうと日中でも眠気が強くなるのに対して、ジオール系で交感神経の働きを抑えても副交感神経が優位になりすぎた時にはトリオール系ジノセサイドが働き交感神経を適度に調節してくれます。
つまり、身体のバランスよくしてくれるのが高麗人参の魅力であり、このようなパワーを持つ漢方や医薬品は他にはありません。高麗人参が病院で処方されないのは、漢方薬は東洋医学であり、つまり西洋医学の日本の医療現場では限界があるということです。
また自律神経失調症を患うとほとんどの方が眠れないなどの悩みにより体の疲れが蓄積し、仕事や私生活に影響を及ぼします。別の病気を招きやすくもなりますが、高麗人参は和漢の王様としても知られていて、私達をサポートしてくれるとともに、毎日の元気の素も与えてくれるのです。

まとめ

自律神経失調症は、名医でさえも確実な診断や原因の究明が難しいとお話しました。
でもだからと言って、症状の改善方法がないわけではありません。患者さんの現状や症状の変化を見ながら医師により様々なアプローチが行われるでしょう。
その中には、なかなか効果を感じられないこともあるかもしれません。そして、薬物治療には合う合わないもあり、どうしても副作用がつきものなので慎重にならざるをえません。その点高麗人参は副作用もなく元気に過ごすために多くの力を発揮してくれるので、ベストな選択に近いと考えられます。

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正官庄