高麗人参はウコギ科・多年草の根菜です。主な成分には以下のようなものがあります。
  • 炭水化物
  • 各種アミノ酸(ペプチド)
  • 核酸類
  • 各種ビタミン
  • 各種ミネラル
これらをバランスよく含んでいるため、4000年以上前から「万能の妙薬」や「パーフェクトな薬」として多くの人々により重宝されてきました。
高麗人参の健康維持力の高さは前述の栄養素がバランスよく配合されていることに加え、特筆すべきは「ジンセノサイド」と呼ばれる特有のサポニン群をおよそ40種類も含んでいることです。
一般的に「サポニン」は過剰摂取すると毒性を示す特徴があります。しかしジンセノサイドには毒性がなく、また常習性もないので依存症などに陥ることも副作用もないというメリットがあります。「ジンセノサイド」という成分名は高麗人参の英名「ginseng」と多糖体を示す「glycoside」とが組み合わさった造語です。この成分が高麗人参特有のものであることを示しています。
説明する女医さん

驚愕!栄養成分「ジンセノサイド」の驚くべき力

高麗人参に最も多く含まれる成分は「サポニン」であるということは、一般に知られていることですね。

この「サポニン」は他にも大豆に多く含まれている成分で以下のような働きがあることがすでに知られています。

  • 活性酸素の働きを阻止(エイジングケア)
  • 病気などに対する抵抗力(感染症ケア)
  • 「めぐり」をうながす
  • コレステロール調整機能
  • 脂肪吸収抑制力(カロリーコントロール補助)
そこからさらに吸収率の違いによって2つに分けられます。
  • メジャージンセノサイド(分子が大きく吸収率が悪い)
  • マイナージンセノサイド(低分子で吸収率が高い)
メジャージンセノサイドの中には熱を加えることで低分子化して吸収率が上がるタイプもあります。

高麗人参が“加熱しても栄養価が高い”とされているのはこのように熱化学反応によってマイナー化するジンセノサイドのタイプが存在するからだといえます。

勉強するフクロウ
それでは働きによって分けられる上記三タイプについて詳しく説明していきましょう。3つのタイプは以下のような働きがあるとされています。
  • ジオール系:中枢神経抑制力(鎮静力)
  • トリオール系:中枢神経刺激力(興奮力)
  • オレアノール系:免疫機能の活性化(炎症緩和、体内から毒素や老廃物を取り除く、肝臓機能を助けるなど)
3つの中でも注目すべき点が「ジオール系」と「トリオール系」の二律背反する働き(鎮静と興奮)です。

この二つの成分の配合バランスが、実はとても大切だと言われています。通常、どちらかに偏っていることが多いのですが、中に比率が1:1のものがあり、それがもっとも理想的だとされているのです。

高麗人参の成分を含んだ関連サプリメントにはこの二つの成分によって、サプリメントも二つのタイプに分かれています。
まずは、「興奮力」をサポートすることを重要視しているタイプです。これは主に男性向けの精力剤などですね。

もう一つは、「鎮静力」を主眼としたものです。こちらは、女性の更年期障害の諸症状であるホットフラッシュ、多汗、不定愁訴などをコントロールするためのサプリメントです。

2つの相反する力がそれを可能にしているのですね。そしてこれら全てが高麗人参一つのなかで、使い分けられるのも、まさにこの「ジンセノサイド」の働きによるものです。
人は1日の中で絶えず興奮と鎮静とを繰り返しながら日々を送っています。
それは自律神経の交感神経と副交感神経の働きによるものですが、日中の活動時間中は交感神経が優位にあり、外的なストレスに対して常に神経を緊張させて、対応しようとしているのです。
しかし、なんらかの原因で交感神経が異常興奮してしまうと、イライラや不満感、不安感、怒りと言ったネガティブな思考や感情が先行して情緒不安に陥ってしまいます。
こうしたことを抑制するために脳内で興奮物質が過剰生産された時は「ジオール系」が働き、興奮を鎮めてくれます。
指で○を作る女性
一方、一方、夜は眠りによって日中の交感神経優位の状態から、副交感神経が優位となります。

そうするとことで、日中に受けたストレスや心身の疲れや傷を癒すための自己治癒力が発揮される筈ですが、この時になんらかの原因で自律神経が異常興奮を起こしてしまうと寝付けなくなってしまい、それが慢性化すると不眠症となり、慢性的なストレスが解消できずにやがてはうつ病や総合失調症などの精神病へのリスクが高まります。

本来は人が持つ中枢神経の鎮静作用が優位になるのですがそれができない状態ということです。この自力による鎮静作用を補うために力を発揮するのが、ジオール系ジンセノサイドの持つ鎮静力です。
しかし、ジオール系ばかりが優位に働こうとすると今度は鎮静力が暴走して、以下のような、うつに近い精神状態に陥ってしまうことがあり、それが慢性化すると本当にうつ病に進行する可能性が高くなってしまいます。

そういうときには、今度はトリオール系の力が働き、交感神経の活動を優位にすることで自律神経のバランスを取ろうと働きます。

×無気力感
×虚脱感
×易疲労感
トリオール系が働いて交感神経が活発に働くと「脈が上がる=めぐりが良くなる」状態になるので、生活習慣から起こる不調、更年期の女性特有の不調にも力を発揮します。

更年期障害の代表的な症状ある冷えの原因とされる「めぐり」の滞りといった状態を改善する助けになることが研究により判明しています。

このようにたとえ高麗人参に二律背反する働きがあったとしても、栄養素がバランスよく補給できれば、吸収されてからの働きは脳の指令によって適材適所で起動するようになるので、問題がないどころか逆にプラスに働き、バランスを取りやすくなるのです。
従って一見矛盾するかのようなジンセノサイドの働きこそが高麗人参の高い健康維持力を大元である言ってもいいくらいです。

そして、ジンセノサイドの3つ目の力「オレアノール系」ジンセノサイドの力として、免疫機能を活性化させる力ももちろん健康維持には大きな力を発揮することはいうまでもありません。

自信いっぱいに手をあげキラキラとしているネコ

ホメオスタシスとジンセノサイドの関係は?

ここでちょっと小難しい話をしたいと思います。
アカデミック(学術的)にホメオスタシスとジンセノサイドとの関連性について説明をします。

ホメオスタシスとは「恒常性」という意味の専門用語で、1932年にアメリカのW.キャノン博士の著書「人体の知恵」の中で提唱された概念です。

簡単に言い換えるなら「人が本来持つ自然治癒力」のことで、自然治癒力とは生体内のバランスが理想的な状態で相互作用しあうことで、色々な障害を体が取り除くことを意味します。

指をさし説明するウサギ
つまり、いわゆる西洋医学では手術などの外科的処置で患部を取り除けばそれで治癒したことになりますが、本来、それは本当の意味で健康体ではないという考え方です。
なぜなら、短絡的に取り除かれた周囲の再生不能な臓器や器官の機能は失われ、それにより後遺症など別の健康被害がもたらされたることがあるからです。
近年、ホメオスタシスに関する研究によって生薬やハーブには「アダプトゲン」という働きがあることが判明しました。

このアダプトゲンは特有の成分であるかのような誤解も多いのですが、そうではなく実は「植物がもつ薬効のうち、ストレスやトラウマ、不安感など主に精神的な分野に働きかける力」のことを指します。

つまり、精神の状態を鎮静と興奮のどちらか一方に偏った状態ではなく、ちょうど良い状態にコントロールして、心を落ち着かせたり、いわゆるモチベーションがアップした状態にしたり、その時の状況に応じて、理想的な状態にまでもっていくという動きのことです。
そしてこの「アダプトゲン」の元となる成分が「トリテルペノイドサポニン」と呼ばれる有用成分グループで、「サポニン」という名称から高麗人参には高いアダプトゲンの働きがあることが容易に想像できるでしょう。
ウィキペディアによれば「トリテルペン類は、特定の構造に応じて約20のグループに分類される。ほ乳類において全てのテルペノイド化合物は生物活性を有している」と定義されています。

ここでいう「生物活性」とは、外から摂取したもののその生物の生命活動のために働く力のことですが、言い換えれば、「人間が健康に日常生活をおくるために力を発揮する」ということです。

説明をするお医者さん
つまり、「トリテルペノイドサポニン」とは「トリテルペン構造を持つサポニン」という意味で、非常に高い健康維持力があり、高麗人参特有のサポニンである「ジンセノサイド」も「トリテルペノイドサポニン」に分類され「高いアダプトゲンを有する」のです。この場合、アダプトゲンは精神面で有益に働きます。
そして「アダプトゲン」を有することでホメオスタシスに効率的に働きかけ、「トリテルペノイドサポニン」を含んだ食材を食事や生薬として摂取し続けることで高次元のホメオスタシスが継続されていくという理屈です。
人間は、興奮状態にいたり、鎮静状態の中にばかりいたりするよりは、ちょうど良い高揚感とリラクゼーションを感じることが精神のバランスを良い状態に保つためには、なくてはならない要素と言えます。

また、ストレスが全ての病の原因であると言っても過言ではないほど、精神状態が身体状態に影響を与えることは広く知られていることです。

病は気から」という言葉は正にそのことを言い表しています。病気になって落ち込むのではなく、落ち込むから病気になると言ってもいいくらいです。これは感情が肉体をコントロールしていることからも判ることですね。

具体的に言えば「楽しいから笑うのであり、笑ってから楽しいと感じる人はいません」。これは人の感情表現すべてにおいて当てはまります。
言い換えれば、まずどのように思ったのか。楽しかったのか、悲しかったのぁ、腹が立ったのか、怖かったのかなどの感情がまず起こり、そのことを表すために「笑う、泣く、暴力的になる、震える(怯える)、逃げる」などの行動が起こるのです。これは、人間だけではなく、あらゆる生物の真理と言えます。
まとめると「精神状態が良い状態にコントロールされている=アダプトゲンがその機能を発揮している」状態であれば人は健康であると感じるし、その状態はホメオスタシスが正常機能している状態であるということです。

そしてホメオスタシスをもたらすアダプトゲンの働きをもつ「トリテルペノイドサポニン」を豊富に含んだ食材が高麗人参なのです。

高麗人参以外にもジンセノサイドが含まれている植物について

教授の格好のネコ

前述したとおりジンセノサイドが高麗人参の英名である「ginseng」と多糖体を意味する「glycoside」からなる造語です。
では高麗人参以外にジンセノサイドを含んだ食材があるかどうかを調べてみると以下のようなものがあげられますが、どちらも高麗人参を日本で栽培するために品集改良したものですから、ジンセノサイドは高麗人参由来の成分と言い切ってしまって問題はないでしょう。
  • 田七人参
  • オタネニンジン
また、これらの二つに含まれるジンセノサイドの量は、高麗人参のそれに比べると、量や濃度、どれをとっても高麗人参には及びません

最も高濃度で配合されているのは高麗人参です。ですから高麗人参こそが最強であると思って間違いありません。

ジンセノサイドに期待される健康への影響力は何?

  • 活性酸素の働きを阻止(エイジングケア)
  • 有害な菌の増殖を阻害(感染症ケア)
  • 「めぐり」を良くする
  • コレステロール調整機能
  • 脂肪吸収抑制力(カロリーコントロール補助)
  • 鎮静力
  • 興奮力
  • 肝機能調整補助
  • 免疫機能の活性化
  • ストレス耐性力
  • ホルモンバランス調整力
  • 自律神経調整力
いくつかあげてみましたが、これ以外にもいろいろあります。

ジンセノサイドがもつ全ての働きをあげるには、字数がいくらあってもたりないくらいですが、ここまで多様な健康維持力をもつ成分は他にはないと言っても過言ではないでしょう。

もちろん、まだ発見されていない植物があるかもしれませんが。また、高麗人参にも未だ発見されていない成分があれるかもしれません。

高麗人参が長きにわたって漢方の王者としてトップに立ち続けられる理由がジンセノサイドにあるということは、この健康に対する影響力から見ても間違いない事実です。

嬉しそうにしているお医者さん

まとめ

ここまで高麗人参の有用成分、「ジンセノサイド」について色々みてきました。専門的な部分も多々あり、わかりにくい点もあったかと思いますが、ジンセノサイドについてご理解いただけたでしょうか。
体の自然治癒力の根幹恒常性(ホメオスタシス)。そしてホメオスタシスを高めてくれる働きアダプトゲンと呼ばれていますが、それには 様々な種類があります。

代表的なものがジンセノサイドをはじめとしたトリテルペノイドサポニン群です。 ジンセノサイドは強力なアダプトゲンとして、からだを隅々までサポートしバランスを整えてくれる健康にとって最強の成分です。

そんな強力で優れたジンセノサイドを簡単に取ることができる食材が高麗人参なのです。そんな高麗人参を手軽で摂りやすく続けやすいお役立ちアイテムとしては、サプリメントがあります。あなたの健康のパートナーとなってくれますから、一度試してみては如何でしょうか。

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